news2011
2011年
12月19日
上高地ステーション観察池・別館が登録有形文化財として登録され
登録証及び登録プレートを頂きました
当山岳科学総合研究所上高地ステーションの観察池(旧上高地孵化場飼育池)及び別館(旧上高地孵化場物置)が、2011年10月28日付で登録有形文化財に登録されました。それに伴い、12月19日(月)に、松本市役所市長室にて、登録有形文化財登録証及び登録プレートの伝達が行われました。
旧上高地孵化場は、近代において上高地で養殖が行われていたことを示す数少ない遺構であり、上高地とその周辺地域の歴史の一断面を伝える貴重な建物です。 現在は、当研究所上高地ステーションの観察池、別館として、上高地とその周辺地域における研究拠点として活用しています。
11月12日
2011年度信州フィールド科学賞授賞式及び記念シンポジウム」を
開催しました
11月12日(土)松本キャンパスにおいて「2011年度信州フィールド科学賞」授賞式及び記念シンポジウムを開催致しました。
授賞式では、山岳科学総合研究所長鈴木の挨拶の後、来賓のキッセイ薬品工業の赤羽様よりご祝辞を頂戴しました。
その後、広島大学テニュアトラック講師の土居秀幸さんに「信州フィールド科学賞」、東北大学大学院生命科学研究科生命機能科学専攻の森井悠太さんに「信州フィールド科学奨励賞Ⅱ種(卒業論文)」が授与され、それぞれの受賞者から挨拶と、森井さんからは研究内容の紹介をしていただきました。
引き続き、「食物網から読み解く河川・湖沼生態系の成り立ち」をテーマに記念シンポジウムが行われ、「信州フィールド科学賞」を受賞した土居秀幸さんより受賞記念講演「山岳の極限環境と食物連鎖長を利用して食物網を読み解く」をご講演いただきました。
また、京都大学防災研究所の竹門康弘先生より「湧水河川『柿田川』の食物網と栄養起源の特徴」というテーマでご講演をいただき、京都大学フィールド科学教育研究センターの吉岡崇仁先生から「生物地球科学で見る森川海のつながり 森里海連環学への道程」というテーマでご講演いただきました。
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。
詳しい内容は、次々号ニュースレター第30号に掲載いたします。お楽しみに!
10月22日
第15回上高地談話会を開催いたしました。
10月22日(土)に第15回上高地談話会を開催いたしました。
今回は、山岳環境創生学部門の高木直樹先生より「リモートセンシングで見る気温変化-気象観測点周辺の土地被覆変化と気温上昇-」というテーマで、また(独)国立環境研究所の小熊宏之先生より「定点撮影カメラによる高山帯観測の事例紹介とネットワーク化について」というテーマでご講演頂きました。
多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。 この第15回上高地談話会の内容は、ニュースレター第29号へ掲載いたします。お楽しみに!
6月25日
信州大学連続防災講演会-地域と共に考える防災-(第1回)を開催しました。
東日本大震災および長野県北部地震を契機に、長野県民の防災に対する意識が高まっている現状を考え、日頃から各分野の防災研究に取り組んでいる信州大学は、地元での防災研究の推進と防災に係る知識の普及に積極的に取り組むことにしました。その一環として、防災に関する連続講演会を信州大学のキャンパスが置かれている4地区で実施します。
その第1回を6月25日(土)に信州大学松本キャンパスにて開催しました。
理学部の角野由夫教授より「北地方太平洋沖地震と長野県内の地震活動状況」というテーマで、全学教育機構の大塚勉教授より「生活の場、松本平の活断層と地盤」というテーマで、農学部の北原曜教授より「地震による土砂災害」というテーマで講演会を行いました。
約200名という多くの方々にご参加いただき、みなさん熱心にメモを取りながら講演に聞き入っていらっしゃいました。また各講演のあとには会場から活発な質問などがあり、防災に対する関心の高さが伺えました。
今後の連続防災講演会の予定は、こちらをご覧ください。
6月18日
公開講演会「雪崩を追って三十年」を開催いたしました。
6月18日(土)に公開講演会「雪崩を追って三十年」を開催いたしました。
法地学研究所代表の安間荘先生より「富士山の表層雪崩とスラッシュ雪崩-森林生態に及ぼす影響と山岳遭難事故-」というテーマで、富山大学名誉教授の川田邦夫先生より「黒部峡谷の大規模表層雪崩の実態」というテーマで、アルプス雪崩研究所所長で元信州大学教授の若林隆三先生より「日本アルプスの雪崩-森林と積雪からのアプローチ-」というテーマでご講演頂きました。
三十年以上にわたって雪崩を研究している先生方の講演は、とても興味深いものでした。
今回もとても多くの皆様にお集まりいただき、ありがとうございました。
年4月23日
信州大学山岳科学総合研究所・市立大町山岳博物館 連携企画展「山岳(やま)を科学する2011-その最前線-」が始まりました。
4月23日(土)より、信州大学山岳科学総合研究所と市立大町山岳博物館の連携企画展「山岳(やま)を科学する2011-その最前線-」が始まりました。
当研究所で行っている研究活動の内容・成果を展示しております。展示内容は以下の通りとなっております。
・鷹の目と蟻の目で森を見る
・雪が語る山の環境
・上高地の生い立ちを探る
・アリの巣にいそうろうする昆虫
・水生昆虫のすみわけとDNA
・南北アルプスの稜線とお花畑の蝶
・山のタテモノをはかる
・登山と体力-インターバル速歩で登山力アップ-
当研究所の研究内容を皆様に知っていただく、良い機会となることを期待しております。
初日の23日は大町山岳博物館にてオープニングセレモニーが開催されました。 大町市長、信州大学長のごあいさつに続き、テープカットが行われました。 その後、当研究所長鈴木啓助より、「雪が語る山の環境」をテーマに講演をいたしました。
講演終了後には、展示会場にて各展示の担当者よりミュージアムトークを行いました。
企画展の会期は6月26日までとなっております。
詳しい内容や今後の催しものの予定につきましては、こちらをご覧ください。
大町山岳博物館のホームページはこちらからご覧いただけます。
未完成のリンク1あり
3月26日
第13回上高地談話会を開催いたしました。
3月26日(土)に第13回上高地談話会を開催いたしました。
今回は、中信森林管理署の宗亭正治上席森林官より「上高地森林官の7年」というテーマで、また松本市役所安曇支所の奥原仁作観光課長より「観光課から山岳観光課へ」というテーマでご講演頂きました。
普段あまり聞くことができない、行政の側からの上高地に対する考えをお話しいただき、とても有意義な談話会となりました。
この第13回上高地談話会の内容は、ニュースレター第26号へ掲載しております。
1月22日
第12回上高地談話会を開催いたしました。
1月22日(土)に第12回上高地談話会を開催いたしました。
今回は、当研究所の研究員より講演をいたしました。
地域環境共生学部門の中村寛志より「蝶たちと上高地の環境を考える」というテーマで、また山岳基礎科学部門の市野隆雄より「山地性植物における花と昆虫の相互作用」というテーマで蝶と昆虫について講演いたしました。続いて、山岳基礎科学部門の東城幸治より「山岳渓流にすむ水生昆虫たち-流程分布と遺伝的構造-」というテーマで水生昆虫について講演いたしまいた。最後に山岳建築について「上高地の山岳建築-島々から上高地に至る登山道沿いの山小屋を中心に-」をテーマに山岳環境創生学部門の梅干野成央より講演をいたしました。
日頃、研究所でどのような研究がおこなわれているのかを皆様に知っていただくよい機会になったと思います。
この第12回上高地談話会の内容は、ニュースレター第25号へ掲載いたします。お楽しみに!