news2010

2010年


12月20日
韓国の慶尚大学校慶南文化研究院と学術交流に関する協定を締結し、記念講演会を開催しました。

 12月20日(月)、韓国の国立大学である慶尚大学校慶南文化研究院と信州大学山岳科学総合研究所との学術交流に関する協定調印式を行いました。
 調印式では、慶南文化研究院の張源哲先生と当研究所所長の鈴木が協定書にサインをし交わしました。

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 今後は、東アジアにおける山岳文化研究を促進するため、研究者の交流や、シンポジウム等の開催、出版物の交換などを行っていく予定です。

 調印式終了後に、記念講演会を開催いたしました。
 張源哲先生より、「韓国における前近代時代の思想宗教に関する研究動向」、「慶南文化研究院における山岳研究の実績と将来の計画」という内容でご講演いただきました。また当研究 所山岳文化歴史部門の笹本正治より「人文科学から見た日韓両国の山岳研究」という内容で講演をいたしました。

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12月11日
シンポジウム「日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史」を開催いたしました。

 12月11日(土)に日本地理学会「日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史」研究グループと当研究所の共催で、シンポジウム「日本における亜高山・高山域の植生・環境変遷史」を開催いたしました。

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 町田洋先生(東京都立大学名誉教授・日本第四紀学会前会長)の基調講演から始まり、「堆積物の層序や年代」、「古植生」、「亜高山・高山域の植生および環境の変遷史-事例研究」とのプログラム内容で11名の研究者よりご講演いただきました。
 総合討論でも、会場より活発な質疑がございました。
 今回もとても多くの皆様にお集まりいただき、ありがとうございました。




11月21日
第11回上高地談話会を開催いたしました。

 11月21日(日)に第11回上高地談話会を開催いたしました。

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 今回は、中部森林管理局の飯干好徳・森林整備部長より「中部森林管理局の治山事業-災害に強い森林管理を目指して-」というテーマで、中信森林管理署の下平 敦・署長より「上高地における治山のこれから-自然環境と調和した治山事業を考える-」というテーマでご講演いただきました。
 また、ご講演のあと、会場から活発な質疑やご意見がありました。
 日曜日にもかかわらずご参加いただいた皆様にお礼申し上げます。




11月13日
2010年度「信州フィールド科学賞」「信州フィールド科学奨励賞」授賞式及び 記念シンポジウムを開催しました

 11月13日(土)松本キャンパスにおいて、2010年度「信州フィールド科学賞」「信州フィールド科学奨励賞」授賞式及び記念シンポジウムを開催致しました。
 授賞式では、当研究所長鈴木の挨拶の後、東京農工大学大学院農学研究院助教の小池伸介さんに「信州フィールド科学賞」、新潟県立白根高等学校の田邊 龍さん・佐藤啓太さんに「信州フィールド科学奨励賞Ⅰ種(高校生部門)」、北海道大学大学院環境科学院地球圏科学専攻の阿部洋祐さんに「信州フィールド科学奨励賞Ⅱ種(卒業論文)」が授与されました。賞の授与に引き続きそれぞれの受賞者から挨拶とフィールド科学奨励賞を受賞された方からは研究内容の紹介をしていただきました。

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 授賞式に続き、「ツキノワグマの生態学」をテーマに記念シンポジウムを行いました。当研究所地域環境共生学部門の泉山茂之より「アンブレラ種としてのツキノワグマ」として趣旨説明をいたしました後、「信州フィールド科学賞」を受賞した小池伸介さんより受賞記念講演「種子散布者としてのツキノワグマが果たす生態系における役割」をご講演いただきました。
 その後、信州大学大学院総合工学系研究科の高畠千尋さんより「GPS追跡データから見たツキノワグマの生息適地分析と中部山岳地域の生息環境評価」というテーマでご講演をいただき、日本クマネットワーク会長・茨城県自然博物館の山崎晃司さんから「生物多様性とツキノワグマの生息地の保全」というテーマでご講演いただきました。
 今年はクマに関する報道が多く、クマをはじめとする野生動物と人間との共生に関心を持っていらっしゃった方が多く、こちらの予想をはるかに上回り150名を超える多くの方にお越しいただきました。お席が足りなくなるなど至らぬ点がございましたこと、誠に申し訳ございませんでした。
 受賞者の研究内容及び記念シンポジウムの詳しい内容は、次号ニュースレター第24号に掲載いたします。お楽しみに!

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10月9日
第10回上高地談話会を開催いたしました。

 10月9日(土)に、第10回上高地談話会を開催しました。

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 今回の談話会は、上高地の景観を語る上で欠かすことのできない「ケショウヤナギ」特集でした。
 生態の面からは、高知大学の石川先生より「ケショウヤナギとはどのような植物なのか?-その分布と生態学的特性-」と題してご講演いただきました。また地形の面からは、当研究所の客員教授でもある立正大学の島津先生より「ケショウヤナギが生まれ、育まれる場所-梓川の洪水による河原の地形変動とケショウヤナギ-」と題してご講演いただきました。
 今回も非常に多くの皆様にお越しいただきました。ありがとうございました。
 この第10回上高地談話会の内容は、次号のニュースレター第23号へ掲載いたします。お楽しみに!




9月2日
山岳ブックレットシリーズNo.6
「山・ひと・自然-厳しい自然を豊かに生きる-」を発刊しました


 総合地球環境学研究所、信州大学、松本市と当研究所が2009年11月28日に開催いたしました第6回地球研地域連携セミナーMATSUMOTO「山・ひと・自然-厳しい自然を豊かに生きる-」の講演内容を編集したものです。

 長野県の厳しくも豊かな自然との関わりの中で育まれてきた「里山」や、優れた地域医療のシステムなどを例として、真の「豊かさ」とは何か、持続可能な社会をどうつくるか議論しています。
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。





8月4日
山岳ブックレットシリーズNo.5


「山岳と極地から見た地球の今」を発刊しました
 当研究所が2009年7月11日に開催いたしました公開講演会「山岳と極地から見た地球の今」の講演内容を編集したものです。
 高橋修平先生より「日本の雪渓から北極の氷河まで」、上田豊先生より「地上と上空から見たヒマラヤの変貌」、渡辺興亜先生より「雪と氷の大陸~南極の探検から氷床観測へ~」という昨年ご講演いただきました内容をさらにわかりやすくまとめました。
 雪・氷・雪渓・氷河・氷床・・・これらから地球の今を学んでみませんか?
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。





7月7日~8日
第9回上高地談話会を開催いたしました。

 7月7日(水)、8日(木)の2日間、「涸沢談話会」と題して、第9回上高地談話会を涸沢ヒュッテで開催いたしました。
 上高地談話会は、これまでずっと大学内での開催でしたが、今回、はじめて現地へ出向きました。当日は好天に恵まれ、とくに2日目は、梅雨晴れの青空をバックにした残雪の穂高連峰のすがたを堪能することができました。
 談話会では、7日の夕方に、涸沢ヒュッテ代表の山口孝さんに「小屋番の使命-登山道整備と遭難救助-」と題してご講演いただき、ふだんは人目に触れない、山小屋のかたがたの活動をご紹介いただきました。また、当研究所長・鈴木啓助が「涸沢の雪が語ること」と題して講演をいたしました。
 涸沢まで歩いてお越しいただいた参加者の皆様と、山口さんをはじめとする涸沢ヒュッテの皆様、案内していただいた皆さまにお礼を申し上げます。
 この談話会の内容は、次号のニュースレター第22号に掲載いたします。お楽しみに!

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5月27日
山岳ブックレットシリーズNo.4


「人は山を目指す」を発刊しました
 当研究所の高地医学・スポーツ科学部門長、能勢 博へのインタビュー「人は山をめざす」と、講演録「インターバル速歩で体も心もどんと来い熟年!」を1冊にまとめたものです。
 中高年が登山をするにはまず自分の体力を知ることが必要であるということからお話がはじまります。そして、体力を向上させる「インターバル速歩」、それを支える携帯型カロリー計「熟大メイト」、それに、遠隔型個別運動処方システムとその効果が、わかりやすく説明されています。
 長野県内の書店または県外の主要書店にてお買い求めいただけます(税込定価980円)。なお、お求めに関するお問い合わせは、オフィスエム(電話026-237-8100)へお願いいたします。




04月19日
講演会「山岳地域におけるツーリズムと持続的生産活動の今後の展望」
を開催いたしました。

 4月19日(月)に、講演会「山岳地域におけるツーリズムと持続的生産活動の今後の展望」を開催いたしました。
 今回はオーストリアの宮廷枢密顧問官のイエルグ・ホイマーダー氏をお招きしました。ホイマーダー氏は統計データをもとにチロル地方と信州を比較しながら、特に防災と観光とそれらに関連する地域振興によって、オーストリアでは美しい山村の景観が維持されていることをご紹介されました。様々な機関が協力しその景観を守り、そして生かせるようにするためのオーストリアでの取り組みに、一般市民の皆さんや学生、行政関係者なども含めた約150名が耳を傾けました。
 質疑応答の場面では、参加者から次々と質問が出され、大変活況のあるものとなりました。
 大変多くの皆様にお越しいただき、ありがとうございました。

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03月01日~3日
「留学生冬山の集い-信州の山を知り親しむ-」を開催いたしました。

 3月1日~3日,志賀高原にて「留学生冬の集い-信州の山を知り親しむ」を開催しました。

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 本イベントは、縁あって信州大学に学ぶ留学生の皆さんに、信州の宝である「山」の魅力を知ってもらい、素晴らしい自然に親しんでもらうのが目的です。今回で4度目の開催となりました。
 日常の勉強や研究、アルバイトに追われ、ゆったりとした時間を取る事が難しい留学生のみなさんに心身のリフレッシュを図ってもらい、学部の枠を超えた留学生同士の交流を深めることができました。初めてスキーに挑戦する留学生の皆さんもすぐに上達され、楽しい3日間を過ごしていただけたと思います。
 信州大学での思い出の一つに加えていただければと思います。




2月27日・28日
2009年度山岳科学研究報告会を開催いたしました。

 2月27日(土)・28日(日)に2009年度山岳科学研究報告会を開催いたしました。

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 山岳科学総合研究所の研究員・上高地自然史研究会等の山岳に関わる研究者32名より研究成果の発表をいたしました。
 2日間にわたる長時間でしたが、大変多くの皆様にお越しいただきました。
 ありがとうございました。




02月13日
第7回上高地談話会を開催いたしました。

 2月13日(土)に、第7回上高地談話会を開催しました。

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 今回の談話会は、当研究所の研究員より講演させていただきました。
 「高標高地点における気象観測の現状と今後の展望」「上高地・槍・穂高地域における高山植物のエコタイプ分化」「300m学術ボーリングにより明らかにされた上高地の地形発達史」「300m学術ボーリングの花粉分析にもとづく上高地の植生変遷史」の4つのテーマで講演いたしました。
 日頃、研究所でどのような研究がおこなわれているのかを皆様に知っていただくよい機会になったと思います。また会場の外には学術ボーリングで掘削したコアの展示もし、多く皆様が研究員の説明に耳を傾けていました。
 今回も多くの皆様にお越しいただきありがとうございました。
 この第7回上高地談話会の内容は、次号のニュースレター第20号へ掲載いたします。
 お楽しみに!




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