news2007

2007年

11月17日
2007年度「信州フィールド科学賞」授賞式及び
記念シンポジウムを開催しました

 去る11月17日,2007年度の「信州フィールド科学賞」,「信州フィールド科学奨励賞」の授賞式と「信州フィールド科学賞」受賞者の研究課題に関連した記念シンポジウム「北方林の生態学」が理学部で開催されました。
 今年度「信州フィールド科学賞」には,Simon Fraser University(日本学術振興会海外特別研究員)の森章さん(研究課題:高標高域に存在する多様な森林生態系の存続機構の解明と将来予測),「信州フィールド科学奨励賞Ⅰ種(高校生)」には,福島県立勿来高等学校理研部の皆さん(研究課題:福島県いわき市郊外山域のチョウ類群集の多様性),「信州フィールド科学奨励賞Ⅱ種(卒業論文)」には,東京石灰工業株式会社の前田孝明さん(研究課題:穂高屏風岩とその周辺の地質-岩石組織と地形の関係-)が選ばれました。
 勿来高等学校理研部の皆さんは,学校の創立記念行事と重なったため残念ながら授賞式に参加することができませんでしたが,森章さんと前田孝明さんには,鈴木啓助研究所長から表彰状及び副賞が手渡され,その後,奨励賞を受賞した勿来高校理研部の皆さんと前田孝明さんが研究内容について紹介しました(勿来高等学校理研部の研究紹介はビデオにて)。

画像1  画像2

 

 また,授賞式に引き続き本年度フィールド科学賞の研究課題に関連した記念シンポジウムが開催され,シンポジウムの冒頭では,北方林の生育環境が地球温暖化による影響を特に受けやすい(温度上昇率が高いと予測される)地域であることを踏まえて,研究意義が説明されました。
 その後,科学賞を受賞した森章さんが受賞した研究課題についての講演を行い,引き続き本研究所山岳環境科学部門の高橋耕一先生からは「カナダ東部の分布北限のブナ-カエデ林の更新動態」,神戸大学の石井弘明先生からは「北米冷温帯針葉樹林の林冠動態」,森林総合研究所の梶本卓也先生からは「シベリアのカラマツタイガの森林発達過程と永久凍土環境」と題した講演が行われ,一般市民を含めた約60名の参加者が講演を通して,樹木の多様な生き残り戦略に感心しつつ,フィールドでの調査研究の大変さや大切さを知る機会となりました。

画像3  画像4


 

10月13,14日
山岳科学総合研究所主催で山岳シンポジウム
「上高地の自然史」が開催されました

 10月13日(土)と14日(日)の2日間にわたり、山岳科学総合研究所主催で山岳シンポジウム「上高地の自然史」が開催されました。
 本シンポジウムは、上高地の地形地質の形成過程と動植物の動態や適応を学び、土石流災害や環境保全など人間と自然の関わりについての問題を提起することを目的として開催されました。
 初日は教員や学部生、大学院生及び「上高地自然史研究会」所属の研究者による山岳科学関連の研究成果のポスター発表が行われ、学内外約80名の参加者と活発な議論を交わしました。
 2日目は午前10時から本研究所山岳環境科学部門の原山智先生が上高地の地形発達史について講演したのに続き、京都大学防災研究所の諏訪浩先生が焼岳と土石流について、本研究所地域環境共生学部門の泉山茂之先生が上高地に生息するニホンザルについての講演を行いました。

画像3  画像4

 

 午後は、立正大学地球環境科学部の島津弘先生が上高地谷底部の地形変化の特徴について、高知大学理学部の石川愼吾先生が上高地の谷底を中心とした植生の動態について、そして立教大学観光科学部の岩田修二先生が「自然の変化を無視した国立公園管理の将来像」と題して上高地の管理のあり方についての講演を行いました。一般市民の皆さんや上高地の関係者なども含めた約100名が参加し、熱心にメモを取りながら講演に聴き入りました。

画像3
上高地 明神池




2007年9月
上高地ステーションの外壁に柿渋を塗装

 本研究所山岳環境創生学部門の土本俊和先生と梅干野成央先生が中心となり,上高地ステーションの外壁塗装が行われました。
 塗装に当たっては,防水,防虫への配慮だけでなく,環境負荷や景観への影響も考慮し,自然素材である柿渋を塗料として用いました。柿渋は渋柿から取れる天然素材であり,伝統的な塗料の一つです。今回の柿渋は,国宝松本城天守閣の保存修理に携わっておられる職人さんからわけていただいたものです。
 つまり,上高地ステーションは松本城天守閣と同じ柿渋で塗られました。

画像1  画像2

 
※なお、塗装前の上高地ステーションは、下記開所式の写真をご参照下さい




5月10日
上高地ステーションの開所式が行われました

 5月10日,上高地に設置した当研究所の「上高地ステーション」の開所式が行われました。これは,安曇漁業協同組合の建物を信州大学が譲り受け,土地は林野庁から借り受けて設置した,当研究所の新施設です。
 当日の朝は,ウォーキング組と現地に直接車で行く組とに別れ,ウォーキング組は1時間ほど早く理学部ロータリー前に集合し,小宮山学長を始めとする本学教職員28名が上高地インフォメーションセンターより上高地ステーションまでカロリーメーターを着用して,ウォーキングによる森林浴効果を測定する実験を行いました。
 開所式には本学関係者 41名,招待者28名,計69名が出席し,建物を寄附してくださった安曇漁業協同組合の高桑組合長へ本学学長から感謝状が手渡されました。松本市の坪田副市長,中信森林管理署の田中署長,松本砂防事務所の植野所長,そして,地元上高地町会の青柳町会長から祝辞を戴いた後,漁業協同組合の高桑組合長,安曇支所の赤穂支所長,小宮山学長と当研究所の鈴木所長により銘板除幕が行われ,藤沢理事・副学長の揮毫による「上高地ステーション」の看板が披露されました。

画像1  画像2

 また,開所式に引き続き行われた昼食会では,鈴木所長からの挨拶に続いて上高地観光旅館組合の鳥居組合長から乾杯の御発声、そして招待者お一人ずつに自己紹介と当研究所に対する期待などを述べていただき,後半では,当研究所高地医学・スポーツ科学部門の能勢部門長と信州大学教育特任教授の源野教授からカロリーメーターによるデータが各自に配布され説明を受けました。
 最後は当研究所の原山研究戦略チームリーダーが上高地ステーションを拠点とした今後の研究の抱負について語り,昼食会は盛況のうちに終了いたしました。

画像1
上高地ステーション敷地内から見える明神岳




3月17日
2006年度「信州フィールド科学賞」授賞式及び
記念シンポジウムを開催しました

 3月17日,2006年度の「信州フィールド科学賞」,「信州フィールド科学奨励賞」の授賞式と「信州フィールド科学賞」受賞者の研究課題に関連した記念シンポジウムを理学部で開催しました。
 科学賞には,北海道工業大学非常勤講師の河内香織さん(研究課題:山岳森林域における渓流生態系および物質循環に関する研究),科学奨励賞は,本学大学院工学系研究科地球生物圏科学専攻修士課程1年生の宮入健さん(研究課題:山岳源流域に特異的に棲息するオビカゲロウの生物学-分布・棲息環境,生活史,繁殖生態の追求および系統進化学的研究-),そして,科学奨励賞の特例として設けられた努力賞には,諏訪清陵高等学校SSH生物班(研究課題:標高差による植物の糖度の差)が選ばれ,鈴木啓助研究所長から,表彰状及び副賞が手渡されました。(賞の詳細につきましてはこちらをご覧下さい)。

画像1  画像2  画像3

  

 また,授賞式に引き続き開催された記念シンポジウムでは,河内さんが,受賞した研究課題に関連付けて,山岳地域の渓岬林で生産された枯れ葉などが渓流及び沿岸の生態系に及ぼす影響,独立行政法人土木研究所の小林草平さんからは,山岳渓流において土砂と地形がつくる落葉と水生昆虫の関係,北海道工業大学の柳井清治さんからは,サケを介した海から山への物質循環が説明され,一般市民を含めた約60名の参加者が,山から海・海から山への物質循環を担う生態系について理解を深めました。

 

画像4  画像5

 なお,募集要項はこちらをご覧下さい。




2006年のニュース

powered by Quick Homepage Maker 4.73
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS